craftman series Mori Factory

2022.10.01

愛知県出身の28歳オーナーが手がけるMori Factory。
高校卒業後は、国の安全を保つために従事する陸上自衛隊に入隊。少数精鋭部隊で結成される空挺団へと配属。国家の緊急時に動く特殊部隊のため、身体能力、屈強な精神力が必要。 訓練では50kgの物資を背負った状態で、ヘリからパラシュート降下し、降下地点から目的地まで期日までに歩くなど様々なメニューを繰り返す。 過酷な状況下でもくじけない屈強な精神力、どんな時も仲間や人を大事に助けあう心は十分に体に染み込む。

趣味は登山。危険と隣り合わせのところで出会える絶景や、普段では出会えない人とのご縁や人の助け合いなど、山に魅了される。
現在は栃木県に在住し、常に山を近くに感じることができる環境で、革職人をしている。地産のものを使うことで地域貢献をしつつ、上品質が保証されている確かな商材という理由から栃木レザーに魅了された。 頑丈性やエイジングが楽しめる特性から、この革を使って一生涯使いたい、欲しいものは自分が作ると決意を固める。

栃木レザーは、樹液から取れる成分を利用して鞣し工程を経る。化学薬品は一切使用しない。 そのため、革は加工後も生き続けることができ、エイジングは色合い・肌触りを通して味わうことができる。最後は「土に還る」ことができることも、自然原料由来のみで加工している醍醐味。
このように、Mori Factoryの商品作りは、SDGsのサステナブルな社会活動に取り組む他、一人一人が本来持っている、「自分らしさ=アイデンティティの確立」のサポートも表現するという立ち位置である。 一人一人がブレないコア(特性・強み)を持つことで、周囲と協力した際に、相乗効果が高まることにも繋がる。一周回った先には、自分の強みを一生涯研磨・成長させることにつながっていくと思います。

今回Vcinqueのcraftman seriesの担当を背任することができ、大変光栄に思います。既成概念に捉われることなく、古き良きものと新しいものを組み合わせる挑戦精神は私自身も大切にしております。 自由な発想と表現力を生かした製作例として、今回栃木レザーの革に「型押し」を施したものを使用しました。人間も革も進化を続ける限り、希望は必ずあると信じています。